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実はとっても奥深い!“甘口ワイン”のオトナな愉しみ

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突然ですが、みなさんは甘口ワインを飲みますか?甘口と聞くとつい「ワイン初心者向け」というイメージを持ってしまいがちですが、甘口ワインは種類も楽しみ方も実にさまざま。なお且つちょっと神秘的な一面を持つ、とても奥深いお酒でもあるんです。今日はオススメの甘口ワインと、ちょっぴりオトナな楽しみ方をお伝えしたいと思います。

甘いシャンパン??

まずご紹介したいのが、甘口のシャンパン。シャンパンは醸造過程の最後に「門出のリキュール」とよばれる糖分を加えるのですが、その分量が多ければ多いほど甘口になります。普段私たちが味わうシャンパンは「Brut(ブリュット)」とラベルに書かれた辛口タイプがほとんど。それが甘口になってくると、「Demi sec(ドゥミ・セック)」や「Doux(ドゥー)」という表示になります。健康志向もあってか、今は辛口がとても人気で「Non Dose(ノン・ドゼ)」などと呼ばれるリキュールを追加しないタイプがもてはやされることもしばしば。しかしシャンパーニュ地方ならではの凛とした酸とミネラルは、どんなに糖分を加えても決して甘さをしつこく感じさせることはありません。その硬質感と柔らかい甘味のバランスの妙により、どこまでも深みある味わいが完成されているのが甘口シャンパンなのです。食後のデザートがわりに、おやつ代わりに、甘口シャンパンはいかがでしょうか?1粒のアイス(氷)をグラスに入れて楽しむと、更に清涼感を演出でき、この時期オススメです。

凍ったブドウがもたらす奇跡

とはいえ、甘口ワインはすべて、シャンパンのように糖分を加えて造られている訳ではありません。ワインはぶどうの中の糖分がアルコール発酵してできますが、発酵を途中でとめて残糖があった場合や、発酵が終わってもまだ糖が残っている場合は自然と甘口ワインになります。そうして造られる代表的な甘口ワインのひとつが「アイスワイン」。とても寒い地域に育つ凍ったぶどうから、濃縮した果汁を得て造るワインです。凍ったブドウを極寒のなか丁寧に手で摘まなくてはいけなかったり、一定量のぶどうから得られる果汁の量がわずかだったりと、手間もコストもかかるのですが、こうして生まれたアイスワインは、その労力を微塵も感じさせないほどエレガントで、爽快感と澄んだ甘味にあふれています。カナダやドイツといった冷涼な産地に想いを馳せながら、普段食べている「アイスクリーム」の代わりに「アイスワイン」を嗜んでみてはいかがでしょうか?

高貴に腐った? 極上ワイン

最後にご紹介したいのは、アイスワインと同じように、収穫前の果汁がとても甘いことによって生まれるワインです。ただ、アイスワインと違う点は、凍ったからではなく、なんと腐ったことによって糖度が上がったブドウを使うということ。「腐る」といっても様々な条件が一致した環境において、よい状態で菌を繁殖させなければならず、一歩間違えばブドウが本当に病気にかかってしまうという危険と隣り合わせの世界。しかし偶然に偶然が重なって「高貴に腐った」ぶどうが生む奇跡的なワインは、驚くほど濃密で、複雑で、そして官能的な甘味に満ちています。「貴腐ワイン」とよばれるワインの産地は世界に幾つかありますが、もっとも有名なのはボルドー地方のソーテルヌでしょうか。艶やかに輝く黄金色の液体はそのままでもウットリする味わいですが、ちょっと贅沢にフォアグラやブルーチーズなどと合わせていただくと、ハッとするほど完璧なマリアージュを奏でます。

いかがでしたか?ご紹介したラインナップ以外にも世界中には沢山の甘口ワインが存在します。甘いからと言って敬遠しないで、是非、そのバリエーションや粋な味わい方を模索してみてください。甘口ワインを自分らしく楽しめるようになってこそ、オトナなワインラヴァーと言えるような気がします。


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