夏老けは顔だけではありません。傷んだ髪にさらなる攻撃をする湿気、頭皮や髪を傷めつける紫外線など、一年のなかでももっとも髪の老化を気にしたい季節は夏。普段から傷んで弱っている髪には夏の環境は厳しすぎます。
そこで今回は夏バテした髪の状態から天使の輪を取り戻すために行いたいヘアケアをお伝えしていきます。
髪の夏バテの原因を知ろう!
たんぱく質密度が低下
年齢とともに髪の内部のたんぱく質が流出しやすくなり髪の内部に空洞ができるのですが、紫外線を浴びることでも同じことが起こります。日頃、紫外線のダメージでキューティクルがはがれ髪のツヤが失われるほか、そのたんぱく質がダメージを受け内部がスカスカに。そのスカスカになった部分に湿気(水分)が入るとうねりや縮れ毛になり見た目はゴワゴワした印象に。
加齢や日焼けで頭皮がくすむ
美しい髪をつくるのに必要なのは透明感のある頭皮。青白く透き通ったようなハリのある頭皮が理想です。毛穴から分泌される皮脂が酸化すると過酸化脂質となり頭皮を傷める原因になるため、きちんと皮脂を落とすことが大切。意外に多いのが髪の毛はパサパサなのに頭皮だけはベタベタ状態の人。皮脂の詰まりも頭皮の状態を悪化させるため、頭皮を触って皮脂チェックしたりブラシにつくフケの状態を観察するなどしましょう。
いざ、髪の夏バテ対策!
スカスカ髪の内部に必要な栄養を補う!
紫外線で焼けた髪はスカスカ。毎日のケアにたんぱく質が失われがちな髪に浸透してツルンとまとまるケラチンと、ハリ・コシを与え紫外線からのダメージもケアする今話題の成分ヘマチンを配合している高機能トリートメントを取り入れ、スカスカになった髪の内側にギュッと成分を閉じこめてつややかなしっとり髪を目指しましょう。
紫外線を受ける量は肌の3倍!
なんと頭皮と髪の紫外線の受ける量は肌の3倍といわれています。毎日肌に日焼け止めを塗るように、頭皮と髪にも毎日UVケアを取り入れるのは当たりまえ! スタイリング効果のあるUVムースや保湿ケアができるUVスプレー、頭皮の分け目専用のスティック型の日焼け止め……など、種類もいろいろ。自分の髪や毎日のスタイリング方法に合ったアイテムをセレクトして、頭皮と髪のUVケアを習慣化させましょう。
お風呂あがりの30分が勝負!
濡れた髪は傷むもと! 夏は暑いし自然乾燥したくもなりますが自然乾燥させると余計な水分までもすべて蒸発し、髪はパサパサ・ギシギシに。お風呂あがりは30分以内にドライヤーで乾かしましょう。温風で乾かしたら最後は全体を冷風で上から下へキューティクルを閉めるイメージで当てるとツヤがでます。後頭部の枕ラインは意外に生乾きになりやすく菌が繁殖してニオイの原因になるほか、こすれてキューティクルが剥がれがちなので、髪を持ちあげて内側もしっかりと乾かして!
まとめ
いかがでしたか? 紫外線で焼けたり過剰皮脂で頭皮が汚れたり……髪だって夏バテするんです。アンチエイジングという言葉が流行るなか、肌ばかり気にして、頭皮や髪には無頓着になっていた方はこれを機にヘアケアをはじめましょう。